上町地区を歩くと最初に目に入ってくるのが、風情ある酒蔵。
東西に延びる「酒蔵の道」には、江戸時代に建てられたものから、最近のものまで、それぞれの時代を見つめてきた蔵がたくさん並んでいます。中でも、大きな煙突の下にある蔵は日本有数の長さで、延長85m。ここには出荷前のお酒が眠っています。
慶長5(1600)年、山内一豊に伴い土佐に入国し、佐川一万石を与えられた深尾氏は、入国の際、お抱えの酒造り職人を伴ってきたと言われています。
山紫水明の地であり、清流仁淀川の伏流水など、清らかな水に恵まれていたため、遠来の醸造技術と良質の天然水が融合し、数々の銘酒がつくられ、酒のまちとして発展してきました。
現在では、伝統を受け継ぐ司牡丹酒造株式会社が、芳醇な香りの酒造りを続けています。